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顔のたるみ対策、美容医療と美容鍼・エステはどう使い分ける?

顔のたるみ対策は、美容医療か美容鍼か、という二択で選ぶものではないと私は考えています。糸リフトやボトックスのような美容医療は「変化をつくる力」に強みがあり、美容鍼やWINBACKは「土台を整える力」に強みがあります。大切なのは、今の自分にどちらの視点が必要かを見極めることです。

たるみ対策の選択肢は一つではない

顔のたるみが気になり始めると、「美容皮膚科に行くべきか」「美容鍼やエステで様子を見るべきか」と迷う方は多くいます。どちらか一方が正解というわけではなく、それぞれ得意とする役割が異なると私は考えています。 フェイスラインのたるみ・ほうれい線について詳しくはこちら

美容医療は、糸リフトやボトックスのように、皮膚や皮下組織、筋肉に直接アプローチすることで、変化を感じやすいことを得意としています。一方、美容鍼やWINBACKのようなエステ系の施術は、血流や筋肉、循環といった「土台」の状態を整えることを目的としています。

私自身、美容医療を否定することも、美容鍼を過大評価することもしません。それぞれに得意分野があるという前提に立ち、その方の状態や目的に合わせて考えることを大切にしています。この記事では、私自身の経験も交えながら、糸リフトとボトックスについて具体的にお話ししていきます。

美容医療(糸リフト・ボトックスなど)が向いているケース

糸リフトやボトックスは、皮膚や皮下組織、筋肉に直接アプローチする施術のため、比較的分かりやすい変化を感じやすいとされています(※一般的な美容医療の施術メカニズムに関する説明であり、私自身の見解に基づくものです。医学的エビデンスの明記があるものではありません。効果や実感には個人差があります)。結婚式やイベントなど、期限までに変化を求めたい場合には、美容医療が選択肢になりやすいといえます。

糸リフトを「建物」に例えると

私は、肌を建物(ビル)に例えて糸リフトの位置付けを説明しています。真皮層・脂肪層・コラーゲン組織は、建物でいう「コンクリート(土台)」にあたります。このコンクリートがしっかりしていることは、建物の強度を左右する重要な要素の一つだと考えています。

糸リフトの糸は、建物でいう「鉄骨(補強材)」にあたります。糸はあくまで補強材であり、余った皮を切除しているわけではないため、時間が経てば重力に負けて形は元に戻っていきます。そのため「たるみ予防の補強」として考えるのが現実的だと、私は捉えています。

ただし、土台であるコンクリートが弱い状態だと、補強材である鉄骨を入れても、土台ごと崩れてしまいます。土台の強さを左右するのは、真皮層の弾力、脂肪層の状態、コラーゲンの質、血流・循環、筋肉や筋膜の柔軟性などです。糸そのものでは、この土台部分に働きかけることはできないと私は考えています。

私自身、30代から糸リフトを7回以上経験しており、現在は1年半に1回くらいのペースで施術を受けています。効果の持続期間については、「せいぜい3ヶ月保てば良い方で、長めに見積もっても半年後には元に戻っている感覚がある」というのが正直な実感です(これはあくまで私個人の実感であり、測定に基づく数値ではありません。効果の感じ方には個人差があります)。「糸リフトはコストに見合わないと感じる人がいる」という声にも、うなずける部分があります。糸リフトを「はっきりと引き上がって、その状態が長く続く施術」だとイメージして受けると、ギャップを感じやすいかもしれません。私自身は、引き上がった感じがする数ヶ月間を、ボーナスタイムのように捉えるくらいの気持ちで受けるのがちょうど良いと考えています。

ボトックスの「止める美容」という考え方

ボトックスは、ボツリヌストキシンという成分が、脳から筋肉への神経の指令をブロックすることで働きます。筋肉が動かせない状態になり、使われなくなることで、表情のしわが目立ちにくくなったり、咬む筋肉(エラ)が細くなったりします。この神経遮断による筋弛緩という仕組み自体は、一般的な薬理作用として知られているものです。この変化は分かりやすく、1回の施術でも変化を感じやすい施術だとされています(効果の感じ方には個人差があります)。 ボトックスの作用については、こちらの記事でも詳しく解説しています

一方で私は、筋肉には「見た目」以外の役割もあると考えています。筋肉が収縮・弛緩することで血管を押し流し、血液循環を促す働きがあるとする考え方や、筋肉が動くことで「マイオカイン」と呼ばれる物質が分泌され、代謝や血流に関わっているとする考え方があります(ここから先は私自身の見解であり、特定の医学的エビデンスの明記があるものではありません)。

ボトックスで筋肉の動きを止めることは、しわを目立ちにくくする一方で、筋肉の収縮によって促されていた血流や代謝の働きに、何らかの変化が生じる可能性もあるのではないか、というのが私の仮説です。筋肉の使われ方が変わることで、人によっては印象の感じ方が変わったと感じることがあるかもしれません(これは私の仮説であり、医学的に確立された副作用ではありません。断定するものではなく、感じ方には個人差があります。ボトックスの効果や副作用については、施術を受けた医療機関にご確認ください)。

私は、ボトックスを「止める美容」、美容鍼やWINBACKによる血流ケアを「巡らせる美容」と位置付け、両者のバランスを大切にしています。ボトックスを定期的に受けている方こそ、巡らせるケアとの組み合わせが相性が良いと考えており、ボトックスの良さを活かしながら、内側から巡る力を保っていくことをおすすめしています。

美容鍼・WINBACKが向いているケース

美容鍼は、筋肉の緊張を緩めたり、血流を促したりすることを通じて、顔まわりのコンディションを整えることを目的とした施術です。WINBACKは高周波によって組織の活動をサポートする機器で、私のサロンでは美容鍼と組み合わせて、CET(表層加温・リンパ循環のサポート)、RET(深部組織へのアプローチ)、MIX(表層と深部への複合的アプローチ)、T-shock(真皮層へのエネルギー集中)という流れで施術を行っています。 WINBACKのCET・RET・MIX・T-shockの違いについて詳しく解説した記事はこちら

コラーゲン生成のサポートはT-shockに限らず、各モードの温熱作用を通じて起こり得ると私は考えています。単発の変化よりも、継続的に通うことで土台のコンディションを保っていくという位置づけの施術です。

これは、糸リフトやボトックスでいう「巡らせる美容」にあたります。ボトックスで一時的に抑えられた筋肉の働きや、糸リフトだけでは整えられない土台部分に、血流や循環の面からアプローチする役割を担っています。単独で美容医療の代わりになるものではありませんが、美容医療と組み合わせることで、それぞれの良さを活かしやすくなると私は考えています。

※上記のWINBACKの働きに関する説明は私自身の見解であり、特定の医学的エビデンスに基づく断定的な効果を示すものではありません。 美容鍼×WINBACKのメニュー・料金はこちら

糸リフトが向いている人・慎重に検討した方がいい人

私自身の経験に基づく考え方として、糸リフトが向いている人と、慎重に検討した方がいい人の目安を紹介します(あくまで私の一つの見解であり、医学的な適応を判断するものではありません。実際の可否は医療機関の診断によります)。

向いている人の傾向としては、フェイスラインのもたつきが気になる、切らずにリフトアップしたい、ダウンタイムを確保できる、失敗のリスクも許容できるといった方が挙げられます。

一方、慎重に検討した方がいい人の傾向としては、即効性や持続性を強く求める、費用をできるだけ抑えたい、痛みや腫れに不安がある、土台ケアに継続的な時間を取りにくい、といった方が挙げられます。

私は、糸リフトを万能な施術としてではなく、土台ケア(美容鍼・WINBACK)、生活習慣・スキンケア、必要に応じた糸リフトという3つのバランスの中の一つとして位置付けています。

美容医療と美容鍼を併用する人の考え方

ここからは、私自身の経験に基づく個人の感想です。効果を保証するものではなく、あくまで一つの実体験としてお読みください。

私は美容系(美容医療・エステ・スキンケアなど)に累計2,000万円以上を投資してきました。糸リフトは7回以上、そのほかボトックスやレーザー治療なども多数経験しています。当時は「結果を出すなら美容医療が一番」と考えていましたが、施術直後は変化を感じても、時間が経つとすぐにまた気になり、別の施術を探すという繰り返しをしていました。また、時にはやりすぎてお顔に違和感が出てきてしまったり、失敗して顔が凸凹になってしまったこともありました。 私のプロフィール・経歴はこちら

その後エステの現場で勤務する中で、血流・筋肉・筋膜・循環・自律神経といった「土台」を整える視点の大切さに気づいたことが、私の考え方の転機になりました。現在は、美容医療だけに頼るのではなく、まず土台を整え、その上で必要に応じて美容医療を取り入れるという考え方を大切にしています。糸リフトを1年半に1回くらいのペースで受けているのも、この考え方に基づくものです。

この経験談はあくまで私個人の感想であり、同じ結果を保証するものではありません。効果の感じ方には個人差があります。

私が大切にしている考え方

私は、美容医療か美容鍼かという対立構造では考えていません。美容医療が向いている人もいれば、美容鍼やエステが向いている人もいます。両方を組み合わせることが合っている方もいますし、今は何もしないという選択が合っている方もいます。

私はこの考え方を「木ではなく森を見る」と表現しています。ほうれい線が気になるからヒアルロン酸を入れる、たるみが気になるから糸リフトをする、という選択が合っている場合もあります。しかし本当に大切なのは、「なぜその悩みが気になるようになったのか」という土台を見ることだと考えています。肌のコラーゲン量、むくみ、血流、筋肉や筋膜の状態、姿勢、睡眠、栄養、運動習慣、自律神経など、様々な要素が顔の悩みに関係しています。そこを見ないまま美容医療だけを重ねると、イタチごっこのようになったり、時にはお顔に不自然さが増してしまうこともあると、私は考えています。 顔のたるみの日常的な原因については、こちらの記事でまとめています

大切なのは施術名ではなく、「今のその人に何が必要か」を一緒に考えることです。短期的な変化だけでなく、5年後、10年後を見据えた自然な状態を大切にしたいと考えています。

よくある質問

Q. 顔のたるみ、糸リフトと美容鍼どっちがいい?
どちらが優れているというものではなく、目的によって使い分けるものだと私は考えています。一度で分かりやすい変化を求めるなら糸リフト、土台からコンディションを整えたい場合は美容鍼が向いています。

Q. たるみ対策における美容医療とエステ・美容鍼の違いは?
美容医療は皮膚や皮下組織、筋肉に直接アプローチするもの、美容鍼やエステは血流・筋肉・循環など土台を整えるアプローチです。目的が異なると考えています。

Q. 美容鍼でたるみは改善しますか?
「治る」「改善する」と断定できるものではありません。血流や筋肉の状態を整え、コンディションづくりをサポートする施術だと考えています。効果には個人差があります。

Q. ボトックスをすると老けて見えるって本当ですか?
一律に断定できるものではありません。筋肉の使われ方が変わることで印象の感じ方が変わったと感じる方がいるかもしれない、というのが私の仮説ですが、医学的に確立された副作用ではなく、断定するものでもありません。感じ方には個人差があり、効果や副作用については施術を受けた医療機関にご確認ください。

Q. ボトックスと美容鍼・WINBACKは併用できますか?
併用は可能です。私は、ボトックスを「止める美容」、美容鍼やWINBACKを「巡らせる美容」と位置付け、組み合わせることでバランスを取ることをおすすめしています。

Q. 美容医療とセルフケア・美容鍼は併用できますか?
併用は可能です。私は美容医療を否定せず、土台を整える施術と組み合わせて考える立場を大切にしています。

Q. たるみが気になったら美容皮膚科と美容鍼、最初にどちらに行くべき?
決まった順番はありません。分かりやすい変化を求める場合は美容皮膚科、まず土台から整えたい場合は美容鍼から始めるという考え方もあります。

Q. 美容鍼はどのくらいの期間・頻度でケアするものですか?
美容鍼は一度で完結するものではなく、継続的なケアを通じて土台を整えていく施術です。頻度は肌状態や目的により異なるため、カウンセリングでのご相談をおすすめします。

まとめ

顔のたるみ対策は、美容医療か美容鍼か、という二択で考える必要はないと私は考えています。糸リフトは土台の上に補強材を足すような施術、ボトックスは筋肉の動きを止める施術、美容鍼やWINBACKは血流や循環といった土台を整える施術です。それぞれの役割を理解した上で、必要なバランスを組み合わせることが大切です。

私は、美容医療を否定せず、美容鍼を過大評価もせず、その方の状態や目的に合わせた提案を大切にしています。たるみ対策やボトックスに迷ったときは、施術名ではなく「今の自分に何が必要か」という視点で考えてみてください。 施術メニュー・料金を見る